ABCディレクターあいさつ
みなさん、 こんにちは。
ABCプリスクールディレクターの乾 久美子です。
21世紀をになう子どもたちが、平和な世界のためにいつか日本と他国との架け橋となってくれるであろうことを願って、地元神戸で小学校教師の職を選んだのはすでに4半世紀前のことです。神戸という土地柄、私のクラスには世界各地から戻ってきた帰国子女が毎年数名いました。彼らはそれぞれの国のことばを流暢に話し、楽しかった現地での生活のことを詳しくきかせてくれました。
海外生活の長い子どもたちから私が学んだことは「一人ひとりがみなスペシャル」という「個」を大事にした教育スタイルでした。そのころの日本の教育は一斉教育が主流で、「みなが同じように、同じことを学ぶ」が基本でした。がその後ほどなく日本でも「人はみな違う」というスタートラインに立ちその各々の個性を生かした教育への取り組みがはじめられました。この、「子どもたちが互いにその違いを知り、理解し、認めあえる心を育てる教育」-これが私の教師としての原点です。30年近くたった今もそして教育の現場が神戸からサンフランシスコにかわった今もその思いに何らかわることはありません
特に人格形成の基礎となる最も重要なこの幼児期に、家族や教師、周りの大人との強い信頼関係の中で「自分はみなから認められている」という安心感をもって生活ができることは非常に大切なことです。そしてその中で一人ひとりの個性や思いが存分に発揮され、生かされ、個々のもてる力が充分にのばせる環境があるということはどんなに素晴らしいことでしょう。
私たちの教育目標は「げんきこころとげんきなからだ」です。ABCプリスクールでは私たちの主言語である日本語を主な媒体とし、日本の文化的行事や歌をとりいれた独自のカリキュラムにそって日々の教育活動が営まれています。この安定した日本語環境の中で遊びをとおして子どもたちが互いに認め合いながら心も体も元気でのびのび育ってくれることを私たちは願っています。
そして教育の現場での「和」と「洋」の融合をめざし、日本の「心」や「伝統文化」をサンフランシスコの子どもたちに伝えることを使命として奔走しているのがABCプリスクールのスタッフです。
本園の教師はカリフォルニア州公認の幼児教育パーミット、教職クレデンシャルを保持し、日英両語(+中国語)を話します。 また個々のニードにあったきめこまやかな対応や、ポジティブであたたかい人柄には定評があり、卒園生をはじめ、在園児、入園前のご家族の方々からも素晴らしい評価をいただいております。
教師陣の中には日米での教職経験者をはじめ、心理士、薬剤師、太鼓奏者など多方面での経験が豊富な多彩でユニークな 人材も揃っており、それぞれの分野での能力が日々の教育活動に反映されています。
本園では35名の園児に対し、常時6名の経験豊かな教師が指導にあたり、一人ひとりの子ども、そしてその家族との関わりを何よりも大切にしています。
現ディレクター:乾氏 前ディレクター:花岡氏
初代ディレクター・創立者:田中氏